住宅ローンの4つの「罠」

情報は「ワナ」だらけ

 2017年11月現在、住宅ローンの金利は史上まれにみる低金利で、新規借り入れだけでなく借り換えをするにもいい時期だ。また固定金利の金利水準も低く、金利が一定で金利変動リスクを負わずに借りられる。一方、みずほ銀行の地方(東北や中国、九州が候補)や三菱UFJ信託銀行が住宅ローンの撤退を発表するなど、採算性の低下が顕著だ。借り手にとっては低金利で借りられるためメリットが大きいが、「トク」しているようで実は「ソン」しているケースがもある。ここでいう「ソン」は、もう少し気を付けておけば、もっといい商品を選択できた、という意味の損である。引っかかりやすいポイントを挙げておこう。

固定金利期間選択型の金利の「ワナ」

 固定金利期間選択型は、5年や10年など、一定期間は固定金利で、期間満了後に再度、変動金利型か固定金利期間選択型を選ぶタイプだ。特に10年固定は競争が激しく、他の期間よりも優遇幅が大きい。金利は、店頭金利、優遇金利、引き下げ幅を確認する必要がある。実際に適用されるのは優遇金利だが、「優遇金利=店頭金利ー引き下げ幅」で求められる。ホームページ上で特に目に留まるように表示されているのは優遇金利だ。住宅ローンを探している人は優遇金利がより低い金融機関を探す。そのため、金融機関としてはいかに優遇金利を低くできるかにかかっているといえる。
 ここで本題だが、魅力のある金利設定の多い10年固定だが、10年固定の場合、10年後に再び金利が変わる可能性が高い。具体的には以下のようになる。
 当初10年間 店頭金利-1.875%
 11年目以降 店頭金利-1.6%
 このように11年目以降の引き下げ幅を下げている金融機関が多い。当初10年間の金利が低くても、11年目以降の金利は他行に比べて高い場合、総返済額は増える可能性が高い。金融機関にしてみれば当初10年間は赤字でも11年目以降に回収するという方法をとれば、当初10年間の金利を他行より低くすることが可能だ。

お客様にピッタリの「ワナ」

 金融機関だけでなく、保険の勧誘でもあるが、十分に情報収集して選んだ金融機関に相談すると、条件を満たしておらず、別の商品を提案されるケースがある。「大変申し訳ございませんが、こちらの商品は〇〇な人向けでして・・・、しかしお客様にピッタリの商品がありますよ」と言われ、せっかく時間をかけて選んだことが無駄になる場合だ。たしかにその金融機関の商品の中では魅力ある商品で嘘はついていないが、商品が変わったことにより他行の商品の方がよくなる。多くの人がこのことすら気づいていないのではないだろうか。商品が変わったら、もう一度比較し直そう。

情報サイトの「ワナ」

 金融機関の情報を集めているとランキングサイトなど、求めている情報にたどり着くことがある。広告料目的のアフィリエイトサイトだが、特に次のようなポイントに注意が必要だ。
・住所、、氏名、連絡先などの運営者情報がない。
・誰が書いた記事かわからない、または「運営者」「編集部」が書いたことになっている。
・ランキングなど掲載されている金融機関が一部だ。
・他のサイトと文章が同じ など
これらのサイトは「ウソ」は書いていないが、訪問者にあてはまらないことも多い。情報の見極めが必要だ。

保証料0円の「ワナ」

 「当行は保証会社を利用していないため保証料は無料です」とうたっている金融機関がある。都市銀行をはじめ保証会社を利用している金融機関は保証料で60万円程度かかるため、0円は魅力だ。しかし保証料はなくても「事務取扱手数料」で同等額かかる。やっかいなのは、保証料0円だが事務取扱手数料を考慮しても費用が安い金融機関があることだ。総返済額で比較しなければならない典型例だが、最初の「いい」という感情を引きずらないようにしよう。

つづく・・・

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